ヨーヨーをはじめよう!固定軸編
固定軸ヨーヨーをご存じですか?
少し前までは、ヨーヨーと言えば固定軸でした。現在では軸受部品が組み込まれているヨーヨーが主流です。 軸受、つまりベアリングが組み込まれている現代のヨーヨーと、組み込まれていないヨーヨーとでは、その性能が明らかに違います。 この為、古いタイプの軸受部品が組み込まれていないヨーヨーを『固定軸ヨーヨー』と呼んでいます。
固定軸ヨーヨーは、軸が固定されているためヨーヨーをスリープ(空回り)させるとストリング(ひも)と軸がこすれ合います。 この為、回転エネルギーがどんどん逃げてゆくので、スリープ時間はだいたい2・3秒程度です。
また、ストリングの縒り具合によりスリープ時間が変わってきます。 つまりストリングの縒りがキツイとストリングが軸をギュッと締め付けるためスリープが短い、またはスリープしません。 逆にストリングの縒りがゆるいとストリングが軸を締め付けないのでスリープが長くなりますが、戻りにくい状態になります。
この様に、固定軸ヨーヨーを操るには色々な事を考えなければなりません。そこが固定軸ヨーヨーの『良いところ』でもあり『悪いところ』でもあるのです。
固定軸ヨーヨーの良さ
固定軸ヨーヨーは、正に固定された軸にストリングを掛けるだけの単純構造です。 この為、ストリングの縒り調節だけである程度のセッティングが出来ます。 スリープ重視なら縒りをゆるく、戻り重視なら縒りをきつく。ストリング1本ですぐに設定が可能です。
そして、それなりの腕が必要です。ベアリング内蔵ヨーヨーに比べると、難しいヨーヨーです。スリープが短いので、それなりの腕が無ければ何も出来ない。逆を言えば、固定軸ヨーヨーである程度のトリックをこなせば、腕が良いと言えるのです。
気軽さ
とっても安価なので、気軽にプレゼントできちゃう。
簡単なトリックしかできないけど、気軽にポケットに入れておける。
そんな気軽さもあります。職場の片隅に何気なく置いておく。1個1万以上するアルミヨーなら出来ませんけど、固定軸ヨーヨーなら軽い気持ちで出来ますよね。
懐かしさ
固定軸ヨーヨーを投げると懐かしい気分になります。昔々、私が小学生だった頃、コカコーラヨーヨーが大ブレイクしました。その時のヨーヨーは、もちろん固定軸ヨーヨーです。
当時はとても難しく感じました。スリープすらまともに出来ませんでした。今、固定軸ヨーヨーを投げるとそんな昔を思い出します。 当時の風景や臭いなんかも思い出すようで、小学生だった頃の気持ちや遊び・友達なんかも思い出して、とても懐かしい気分になります。
いつまでも
現代ではベアリングヨーヨーが主流で、固定軸ヨーヨーを作っていないメーカーすら存在します。古くて難しい固定軸ヨーヨーなんて今の若い子は知らないかもしれません。
そんな、ちょっと大人のヨーヨー、それが固定軸ヨーヨーかもしれませんね。
ベアリングヨーヨーが主流の現代。たまには昔ながらの固定軸ヨーヨーで遊んでみませんか?