ボールベアリングオーバーホール
オーバーホールしたい!と思いませんか?ボールベアリングは、数百円で手にはいるので調子が悪くなれば交換すれば良いのですが、趣味でやっている以上、お金をかけずに手間かけろ!と言ったところでしょうか。その手間が楽しかったりします。(^^v
それで今回は、ボールベアリングアクセルのオーバーホールと行きましょう!
用意する物
- パーツクリーナー
ボールベアリングメンテナンスで紹介したパーツクリーナーです。 - ダンカンリューブ
- 薬品で溶けない器(ヨーヨーパッケージ等で可)
ここで紹介しています。ヨーヨーのパッケージで十分です。 - 竹割り箸
まるい割り箸にしてください。四角いとダメです。 - キムワイプまたはティッシュ
ボールベアリングメンテナンスで紹介したキムワイプです。ティッシュでも十分です。 - ピンセット・カッターナイフ等
分解・洗浄
ヨーヨー左右の円盤をくるくる回してやるとヨーヨーを分解できます。分解するとボールベアリングアクセルとスペーサーが取り外せます。取り外したボールベアリングアクセルとスペーサーを容器に入れます。そしてパーツクリーナーを使ってじゃぶじゃぶ洗ってください。
パーツクリーナーを使う場合は出来るだけ屋外で使ってください。注意書きには換気する事と記述されていますが、それは工場等の比較的広い場所の使い方です。自宅の部屋等は広さが全然足りませんので換気だけでは不十分です。部屋の中での使用はできるだけ避けましょう。中毒になるかもしれません。
オーバーホールなので、徹底的に洗ってください。ベアリング内部にパーツクリーナーを染み込ませて内部の油を完全に取り除きます。
キレイに洗浄した後は、良く乾かしてください。
割り箸の準備
↑こうなるように割り箸を加工してください。
まるい割り箸でなければダメです。四角い割り箸だと上手く行きません。なぜかって?それは・・・自分で考えましょう。
割り箸を加工したらボールベアリングアクセルを上の写真の様に取り付けて指で軽く回してみてください。
完全に脱脂しているとスリーブがなめらかに回りません。時々引っかかったようにぎこちなく回ります。
新品のベアリングでは、脱脂するとすごく良く回るのですが、ある程度使い古したベアリングを脱脂するとなぜか引っかかったような感じになってしまいます。もしかすると、小さなゴミなどが入り込んでおりそれが引っかかりの原因でしょうか?
からしれんこん
からしれんこんの作り方をご存じでしょうか?からしれんこんは、れんこんの穴にダシの利いた辛みそを詰め込んだ料理です。このれんこんの穴に辛みそをどうやって詰め込むのか?今回、脱脂したボールベアリングアクセルに潤滑油を差す方法をからしれんこんから学んでみました。
容器に油を出します。辛みそですね。
そして割り箸に付けたボールベアリングアクセルを上からペタペタ押さえつけます。
何度も何度も根気よくペタペタしてください。
母はこうして、からしれんこんを作ってました。
すると、青色矢印の隙間から潤滑油がにじみ出てきます。そうなると、ボールベアリングアクセル内部に潤滑油が一杯満たされたって事です。(^^V
キムワイプまたはティッシュで余分な油をキレイに拭き取り赤色矢印部分をピンセットなどで押してやりボールベアリングアクセルを取り外します。違うところを無理に押すとボールベアリングアクセルが壊れるので注意してください。
ここからが重要
ここで終わったと思ってませんか?いえいえ、とんでもない。
今ボールベアリングアクセルの中は潤滑油で一杯です。この状態では、ヨーヨーのスリープが異様に短いです。(T_T)
油が邪魔してスリープが続きません。
そこで、ボールベアリングアクセルをヨーヨーに組み込み、スリーパーを何度も繰り返します。すると余分な油がベアリングからしみ出てきますので、ヨーヨーを分解してキレイに拭き取ってください。
スリーパー→分解→しみ出た油拭き取り→組み立て→スリーパー・・・
この余分な油を取り除く作業を4・5回程度繰り返すと余分な油がほとんど出てしまい、いつも通りスリープが出来るようになります。
感想
まず、静かになります。オーバーホールする前の音を思い出すと、ボールベアリングアクセルに無理させてたな〜と思ってしまいます。今回はダンカンリューブを使用したのでやや堅めの油です。脱脂した時点でベアリングがなめらかに回らなかったのに対して、注油後は非常になめらかに回ります。やはり油は機械の寿命を延ばすために絶対必要なんだな〜と実感した次第です。
サラサラの油にしたらもっと長いスリープをするようになると思いますが、ベアリングの劣化は加速しそうです。と言っても数百円でベアリングアクセルを売ってますので一発セッティングとして思いっきり無茶してみたい気も・・・。まっそのうち・・・。
ちょっと注意ですが、使用する油は毒性のない物にしてください。手に触れる物ですから・・・。
今回も簡単でした!